コラーゲンはたんぱく質の一種で、人間の真皮、靭帯、腱、骨、軟骨などを構成しています。

コラーゲンは細胞外基質（細胞外マトリクス）の主成分で、他のたんぱく質とは違い、細胞と細胞の隙間に繊維や膜などの構造体を作る機能を持っています。

すなわち、細胞と細胞をくっつける糊のような役割を果たすとともに、細胞を正しい位置に整然と配列させる仕切りのような役割も果たしています。



ヒトのコラーゲンたんぱく質は30種類以上あることが報告されており、
それぞれのコラーゲンはⅠ型、Ⅱ型のようにローマ数字を使って分類されています。

真皮・靭帯・腱・骨などではⅠ型コラーゲンが、関節軟骨ではⅡ型コラーゲンが主成分になっています。

腱には、運動を起こす際に非常に強い力がかかりますが、この腱の主成分はコラーゲン繊維が隙間なくびっしり配列され、非常に強い力に耐えることができます。

骨や軟骨の中では、びっしり詰め込まれたコラーゲン繊維が骨や軟骨の弾力性を増すのに役立っています。

また真皮に含まれるコラーゲンは、皮膚の弾力や強度を保持するのに役立っています。



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